コーチングを受けると、会社を辞めていく方がいます。
私のクライアントさんでも、会社を辞める方はいます。
コーチングの大家、苫米地博士も「僕のコーチングを受けると10人に1人位の割合で辞めるかな」と言われていました。
これだけだとコーチングを導入しようか検討中の経営者が勘違いしそうなので、少しフォローを書きます。
コーチングを受けると辞める人がいるのは事実ですが、逆に残った人は高い生産性を発揮するようになります。その人にとって現在の仕事の目的や位置づけがはっきりするためでしょう。かなり効率が良くなると思いますが、平均2割upだとしても、1人少ないのに全体の仕事量はそのままという素晴らしい状態です。(実際はもっと効率があがります)
で、話を戻しまして、コーチングにより過去にとらわれない正しいマインドの使い方を知ると、それなりの人が現在勤めている会社と異なる仕事を選択するようになることは事実です。
なのでもしあなたがコーチングを受けたりして正しいマインドの使い方を知ったために現在勤めている会社を辞める選択をするとしても、特に驚きはありません。
ただ、もしあなたが今会社を辞める事を考えているとしたら、実行に移す前に1つだけご自身に質問をしてみてください。
「自分は辞める事そのものがゴールになってないかな?」と。
単なる現実逃避がゴールになっていないかという確認です。
もし、実は単なる現実逃避が目的であり、(辞めるために)設定したゴールに情熱がなかったとしたら、辞めた後虚脱感にとらわれてしばらく動きが鈍るかも知れません。
もちろん会社を辞めることがゴール達成に必要と判断したら、あまり時間をかけずに辞めるのが良いでしょう。また辞める事で環境ががらりと変わるため、自我が一段と大きく書き換わるのはゴールへ向けて良い変化となるでしょう。それはとてもwelcomeな状態ですね。
自分のゴールに関係の無い仕事のため、日々エネルギーが奪われていくのはあまり良い事ではありませんし、人生時間は有限ですから、有意義に使うべきですし。
ただ有限で大切な時間を使うからこそ、進む時はおかしな事が目的化しないよう、「現状を超えるwant toのゴールがちゃんとある」というのを最低条件にして進んで欲しいのです。
そして、現状を超えるwant toのゴールを基準にして、現在の仕事の位置づけを自分の中でしっかりと掴んでください。
会社を辞めても生活はあります。食って、寝て、洋服を着る事は必要でしょう。
もちろん社会保障を利用すれば、(本来の意味で)最低限の生活は問題ありません。日本人である事の大きな利点ですね。
もし多少不便があっても、ゴールへ向かう為に必要な事であれば何とも思わないでしょうし、あっという間に元のレベルは超えていくでしょう。
あっ!? こう書くと、石橋を叩いて歩くのが正解だと言っているかと誤解されそうですが、そうではありませんのでお間違いなく。
ゴールに引っ張られて、ピョンピョン飛んで行くのはとても良い事ですし、むしろ現状の外にゴールを設定するのはそのためですから。
ゴールには自分を引っ張り続けるという役目があります。(もちろんそのためにもゴールは常に現状の外に更新し続ける必要があります)
もし会社を辞めた途端、自分を引っ張っていたのがゴールではなく、ただの情動だけだと気付いたら、宙ぶらりんの状態に留め置かれることになります。(もちろんすぐに次のゴールを設定すれば無問題ですが..)
なのでゴールに伴い会社を辞める時は、是非最低1回は自分の中で、最初の質問をベースにしっかり議論をしてみることをおすすめします。
私自身も10年間大手IT会社に勤めた後に独立し、数年間個人で仕事をしました。その後、少人数ですが会社組織にして運営をしています。
なので、それぞれの形態のメリットとデメリットはそれなりに把握していますし、それらはあくまでもゴールへ向けた手段の1つでしか無いような気がします。
独立が絶対的に良いという訳でも、会社員だとできない事だらけだという訳でもありませんし、大抵の場合、隣の芝生は青く見えます。
ゴールによっては、自分の庭が茶色から青々としたものに変わる可能性も多分にあります。
いずれにせよ、あくまでも自分の目指すゴールが先にあり、それに必要として見えてきた手段に「転職や独立がある」というふうに捉えるのが良いと思います。
先に手段が来たら「何かがおかしいかも?」と一度は疑ってもいいかもしれません
現状外のゴールを設定して、臨場感をあげて日々淡々と進んでいけば、あなたは何をやってもうまくいきますから、あまり慌てずに(でも急いで。スピードは大事(^_-))進んでいきましょう!
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