あなたは目の前にある世界が、必ず存在すると信じますか?
もし目の前の世界が空想の産物だとしたら…
実際人は目に映る物の3%程度しか、視覚を認識する脳部位まで情報が届かないと言われています。
残りの97%は記憶で補って認識するそうです。
「網膜からあがってくる情報が視床にとって20%だけ、そして、視床からあがってくる情報は大脳皮質にとって15%だけ。だとしたら最終的に、大脳皮質の第1次視覚野が網膜から受け取っている情報は、掛け算をすれば良いわけだから、20%×15%で、なんと全体の3%しか、外部の世界の情報が入ってこないことになる。残りの97%は脳の内部情報なんだよね。」 (「進化しすぎた脳」 池谷裕二 より)
また目の物理的な画素数は100万画素程度と言われています。
100万画素というと、今時のスマートフォンの画面並(1280×720の点)です。
目に映る広大な範囲を考えると、とても低い解像度です。
もっと世界が凸凹でザラザラに見えてもおかしくないですが、我々が観る世界はとても滑らかで美しい物です。
Beautiful Sea Sunset in Sweden / tomt6788
脳の力って凄いですね。
我々はこの凄い力に、常時強い影響を受けて生活しています。
上記の通り、今目の前に広がる世界は多くが記憶で成り立っています。
物だけではありません。
他人との関係や、今の立場、今の職場、今の生活など。
現状は、記憶にほんの少しだけフレッシュな情報を加えて統合した過去の産物です。
(「今」も認識した瞬間、既に過去です。我々はほんの少し過去に生きています。)
でも未来は違います。
未来は過去の延長線上にはありません。
過去の延長線上に未来があると思わされてきた我々には一瞬理解しがたいですが、未来は自分が自由に選択出来ます。
というか未来を意識的に選択しないと、脳は自然に過去をベースにした楽な選択しかしません。
脳にとっての楽な選択、それは現状維持です。過去の延長です。
今までと同じ事を繰り返していれば良いので、脳にとっては大変楽な選択です。
我々が意識で介在しないと、脳は常に楽な選択を行います。しかも無意識という強大な力で。
なのでもし現状に不満があるなら、我々は意識的に未来を創造して脳に新たな選択肢を与えてやる必要があります。
ただ脳は頑固なので、ただ「こうしなさい」といってもなかなか言うことを聞きません。
脳が「うん!大事だ!」と識別してくれるよう、意図的に伝える必要があります。
もしかしたら人によっては少し根気がいる作業かも知れません。
でも心から何かを変えたい、手に入れたいと想うことがあれば余裕で乗り越えられる程度のものです。
大切なのは、脳に大事さが伝わる心からの望みです。want toです。そう、ゴールです。
心からのゴールが設定でき、情動を持って脳に伝えてあげれば、脳は「よっしゃ! わかった大事だ! オレが強力にサポートしちゃるぞ!」と協力な応援団となり現実を突き動かしてくれます。圧倒的なパワーで。
なので現状に不満があったり、自分はもっとこうしたい、未来を変えたい、世の中を良くしたいなどという変革の気持ちがほんの少しでも湧いたならやることはシンプルです。
現状の外にゴールを設定して、脳にゴールを達成したイメージをしっかり伝えて、後は脳に任せるだけ。
脳が大事だと認識すれば、すぐに脳から指令がではじめます。そしたら、ウダウダ言わずに従いましょう。
なぜならそれがゴールへの最短距離ですから。さぁ楽しい未来へ一直線に!
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