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厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査によると、病気やけがなどの有訴者で、男性約15%、女性約25%もの人が腰痛と肩こりの症状を訴えているようです。

これは日本にとって、とても大きな損失です。

ぜひ良い知識を入れて解消していきたいですね。

 

佐藤製薬の調査によると、肩こりや腰痛だけで仕事の効率が34.7%も低下し、金額換算で年間143万円(平均年収412万で換算)もの損失があるそうです。

上記は仕事の効率低下だけですが、実際には整体やマッサージ、カイロプラクティクスなどの施設に費やす費用、健康補助食品や健康器具に費やす費用など、関連する損失はもっと大きなものでしょう。

 

医師のジョン・E・サーノ先生によると、腰痛、肩こり、頭痛、胸やけ、過敏性大腸症候群、花粉症は、不安、怒り、劣等感などの抑圧が多くの場合その原因になっているといわれます。

同氏はニューヨーク医科大学臨床リハビリテーション医学科教授で、ニューヨーク大学医療センタ付属ハワード・A・ラスク・リハビリテーション研究所に所属しており、1984年に治療理論「TMS理論」を発表されました。

アメリカでは既に50万人以上の患者さんが、同理論により治癒されているそうです。

 

腰痛、肩こりは、日本でもかなりの人が悩まされている病気(?)です。

日本は小さい頃から感情をあまり表に出さないようにする教育を受けるのに加え、論理的に話をすることに慣れていないため、もしかしたらアメリカ人より悪感情を抑圧する力が強いかもしれません。

マイナビニュースのアンケート「怒ったときにあなたはどんな反応をしますか」でも第一位は「黙る」45%だそうです。

他の回答も入れると8割以上の人が怒りの矛先をずらす事で怒りの感情を回避しようとするみたいです。分かる気がします。

 

苫米地博士は、怒りはキチンと相手に伝えて解消すべきであると、最近の著書『「怒らない」選択法、「怒る」技術』でいわれてます。

その著書の中では、まずは怒りを正しく精査し、本当に怒るべきものは抽象度を上げ冷静に適切な言葉で目的(ゴール)に向かい怒るべきであると教えてくれます。

ただ感情を爆発させるのではなく、正しく怒り、そして解消するのです。

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かのアリストテレスも怒りについてこう述べられました。
「然るべきことがらについて、然るべきひとびとに対して、そしてまた然るべき仕方において、然るべきときに、然るべき間だけ怒る人は賞賛される」(アリストテレス『ニコマコス倫理学』)

IQの高い怒りです。見習いたいですね。

 

ジョン・E・サーノ博士は抑圧された感情を意識に上げて解消し、さらに解消ルーチンを無意識レベルまで落とし込むことが、数々の体調不良(筋肉に現れやすい)を解消する大事な方法論だといわれます。

我々を含め多くの人が、苫米地博士の提唱するIQの高い適切な怒り方を身につけ、悪感情を抑圧せず正しく解消していきたいですね。

そしたら腰痛、肩こりはもとより、近年増え続けているといわれる花粉症や過敏性大腸炎などもなくなり、みんな笑顔で楽しい世の中になりそうな気がします。

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療

腰痛は<怒り>である

 

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