今世の中は糖質制限がちょっとしたブームのようです。
湿潤療法で有名な夏井先生も自らの体験から、糖質制限の本質を探り、本を書かれています。
私も数年前から言葉だけは目にしていましたが、日本人らしく「お米」神話にとりつかれていたので深く興味を持つことはありませんでした。
夏井先生の実体験によると、糖質制限により、体重減少、血圧低下、高脂血症の治癒、食後の眠気がなくなる、二日酔い、睡眠時無呼吸が治ったなど、いろいろと良い事があるようです。
まぁダイエットについてはゴール設定で何とでもなる(『ダイエット』 ゴールが叶えてくれる小さな事。禁煙も正しくゴール設定することで解決しますよ)のでそれ程興味は湧きませんでしたが、食後の眠気や消化にかかるコストについてはとても気になりました。
元気に活動するために食事で栄養を取っているのに、その食事の内容によって余計な体力を使わされていると聞くともったいない気がしますよね。
糖質制限については、日本糖尿病学会も公式にアナウンス(http://goo.gl/CA7ro)をだしています。
懸念の表現が強いように思えますが、糖質制限自体を完全否定という事でも無く、これからも調査研究していきますという感じです。
糖尿病の改善だけでなく、そもそも健康に生きるための「食」を考えると、糖質云々より先に食べ過ぎに問題があるとも思われます。
ドイツでは古くからのことわざで、1日3食の内、2食は自分のため、1食は医者のため、という諺もあるそうです。
健康のためには小食にすべしというのは、医学博士の石原結實さんも長い間啓蒙されていますし、コーチングの師匠である苫米地英人博士も小食の大切さを語られていました。
お二人とも糖質制限はされておりませんが、とても元気で活動的な方々です。
ちなみに苫米地博士は大して食べないのに、かなり筋肉質の身体をされてます。(写真で見ても分かりますが生で見るともっと凄いです)
ただ夏井先生の書籍を見ると、糖質制限は個人の食の問題だけでなく、人類全体の食の問題だという認識が強く出てきます。
まだ自分自身は勉強不足もあり本格的な糖質制限に取り組んではいませんが、もう少し勉強を重ねて家族も納得させられたら、取り組んでみようかなと思っています。
家族でやる場合、まず母親が深く理解しないとなかなか難しい…かな。
生まれてから「お米」を大切に思うように育まれた記憶と、炭水化物で囲い込まれた周辺環境による影響は思いのほか大きいです。
中途半端にはじめて失敗すると、駄目フレームが構築されて再トライが難しそうです。
糖の魔法(常習性)への引き戻され方は、ダイエットのリバウンドの比ではないかもしれません。
糖質制限をトライするときは、正しい知識をしっかり入れて高いゴール設定をしてからはじめるようにする事をオススメします。
炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
65歳の私が ぜい肉なし、メタボなし、老眼なしの超健康な理由
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