Ringed Planet / rmatthendrick
宇宙が好きなクライアントさんから「日経サイエンスにリサさん載ってるよ」と教えていただきました。
リサさんとは、素粒子物理学と宇宙論の理論研究を専門とする、ハーバード大学教授のリサ・ランドールさんです。
最近宇宙と余剰次元について興味を持ち始め、にわかリサさんファンになりつつある私としては、これは読まねばと早速amazonでポチっと注文しました。
リサさんはインタビュー記事でしたが、その中で「人類はいつの日にか究極理論を発見できるでしょうか?」という問いに対する回答が印象的でした。
内容は、「恐らく発見できないだろう。究極理論と思えるようなものが見つかったとしても、それによってやはり説明できないものがでてくると思うからだ。もちろん、究極理論を追求するのは有意義な事だし、その過程で学ぶ事は多いと思う。私自身は常に次の一手を踏み出したいと考えていて、その方法としては、これまでの実験で得られた情報と、理論的に得られたてがかりとを組み合わせて検討していく、それによって進歩がなされるというふうに考えている。」 日経サイエンス 2014年04月号
「探求ロマンは永遠に続くのよ。私は常にその最先端の一歩先を行くわ。」(超勝手意訳)って感じですかね。
きっと毎日が楽しくて仕方ないでしょうね。
見た目も素敵ですが、人間としての素敵さもあちこちからにじみ出てきます。
リサ・ランドール 異次元への招待1/4 投稿者 gatsuo
いつか会いたいと思う人の一人です。
雑誌には他にも興味深い記事がいろいろありました。
その中で、有名な「モンティ・ホール問題」に関する本が紹介されていました。
「モンティ・ホール問題」は、人の認知や選択のあやふやさに関する書籍には、良く取り上げられる素材ですね。
既にご存じの方も多いかと思いますが、ものすご~く簡単に書くと次のような感じです。
クイズです。あなたが回答者です。
3つの扉の後ろに1つだけ当たりがあります。当たれば豪華景品がもらえます。
まず、あなたは3つの扉から、当たりだと思う扉を選びます。
司会者が残った2つの扉の中から、はずれの扉を選んで開きます。
もちろんあなたは自分が最初に選んだ扉が当たりか外れか、まだ知りません。
今目の前には、あなたが最初に選んだ扉、司会者が空けた外れの扉、まだ開かれていない扉の3つがあります。
そこで司会者がファイナルアンサーを促します。
「最初に選んだ扉のまま行きますか? それとも、もう一つの開かれていない扉の方に選択を変えますか?」
さぁ、あなたはどうしますか?
と言う場面がテレビでありました。日本のテレビでも似たような番組ありましたね。ここからが、問題の核心です。
上記の場面について、ある視聴者が「マリリンにおまかせ」という雑誌のコラム欄で下記のように質問しました。
※「マリリンにおまかせ」はマリリン・ボス・サヴァントさんという天才的なIQを誇る(ギネス掲載)女性が回答する有名なコラム
「この場合、選択を変えるのと変えないのは、どちらが得ですか?」
この質問に対するマリリンさんの答えは「選択を変えるべき」でした。
この回答が掲載されたところ、一般の方をはじめ名だたる数学者も交えて大きな論争となりました。
中には辛辣な意見を表明する大学の博士も多数でるほどです。
そして結果は「マリリンさんの主張が正しい」でした。
詳しい話はコチラ「モンティ・ホール問題(WikiPedia)や、モンティ・ホール問題(ジェイソン・ローゼンハウス)
をご覧ください。
単なる確率論の話(でもないか?)ですが、人は思い込みや感情に流されやすい生き物だと強く思い知らされます。凡人の自分は最初回答見たとき、「ん?!」となりました。
その道の専門家も含め、多くの人は間違った直感であっても、自分の記憶の中の正しさを信じる傾向が強いですよね。マリリンさんのような天才は除きますが..。
なぜでしょう?
安心フレームに乗るからですかね。
リベットの実験からも、人はアフェアネス(気づき)を得る意識の上では、事実上過去に生きている事が分かります。0.5秒くらい。
人は、ほとんどの行為を無意識で行います。カーネマンのシステム1が支配する世界ですね。
でも我々は全てを意識でコントロールしている。そして自分は正しいという気持ちを持ちたがります。
無意識でほとんどの行動が起きているなんて、なかなか信じられません。
人は過去に生きているけれども、時間感覚を遡るという偉業を脳がする事も、そう思わせる要因の1つかもしれません。
でも最近の脳機能研究の成果をみると、無意識の力が偉大で無視できないのはほぼ常識です。
ただ、何でも単に無意識と言えばいいような、おかしな情報もたくさん溢れてますのでご注意ください。特にテレビやネットで。
(ココもネットではありますが..(^^;)大丈夫ですよ。しっかり学んでますから!)
もちろん無意識に大きな流れを与えるのは意識です。
無意識をコントロールするには、ゴール設定と意識化が大事なポイントです。
でも無意識のパワーはすごいので、意識も中途半端だと負けちゃいます。
ゴールは大きく(現状の外に)設定しないと、現状を維持しようとする無意識に負けちゃう可能性が高いので気をつけてくださいね。
現状維持の無意識に負けるとは、現状が続くということです。
明日も明後日も、10年後も20年後も自分が変わらないということです。悪い意味で。
現状維持が希望なら、ただ何もせず無意識に任せていれば大丈夫です。
無意識の現状維持パワーは凄まじいですから。
自分は留まり、周りはどんどん変わりゆく世界です。毎朝ワクワクして目が覚める世界とはほど遠い世界ですね。
ワクワクの方向性は人それぞれですが、リサさんのようにワクワクし続ける人生っていいですよね。
毎朝ワクワクしながら目を覚ます。うつ病やイライラする毎日などとは無縁の世界です。
ワクワクしてると美人になりますよ。輝きは物理を覆います。21世紀では。
私はワクワク人生を選ぶ人を心から応援しています。
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