School3

人は恐怖と結びついた記憶を優先するクセがあります。

それは、人の生得的なゴールである「生き延びる」を実現するために、危険を避ける事が大事だったからです。

毒のある食物を誤って食べないようにしたり、危険な動物と出くわす可能性のある場所を避けたりしなければいけない時代には、とても大切な機能だったでしょう。

現代においても、その価値は全くないわけではありません。

しかし働かなくても飢え死にしない(制度を適切に利用すれば)、夜でも安心して外出できる現在の日本のような国に住んでいると、その機能はあまり必要ないかもしれません。

外出したらミサイルが飛んできたり、チーターに襲われて食べられたり、職を失って飢え死にするくらいご飯が食べられなくなる事は、今の日本ではまずありません。

でも未だに恐怖と結びつけた記憶で日々をがんじがらめにする生活は多く行われています。

例えば、次のような事を親や先生とかに言われた記憶がありませんか?

「まずはご飯が食べられるように働かなきゃ」
「好きか嫌いか別にして、やらなきゃ駄目だ」
「そんな事して失敗したらどうするの?」

親とかに言われなくても、今の教育制度はとても良く出来ているので、自分で自分に言い聞かせているかも知れません。

世間ではその意識を利用して、立場が上の人間が下の人間をコントロールしようとする事も良く見受けられますね。

○○しないと××になるよ。

と、まるで○○しないと大変な事が起こるような表現で追い立ててきます。

適切に因果を説明しているだけなら構いませんが、××が「クビになるよ」「食べていけなくなるよ」「生活できなくなるよ」と、その後普通に生きていけなくなる事まで連想させるように言ってくる場合があります。

そしてその言葉を真に受けて自分を苦しめている人も良く見かけます。

他人に追い込まれる前に、自分で自分を追い込んでいるケースもあります。

そうなるととてももったいないです。その人にとっても、世界にとっても。とても大きな損失です。

なぜなら多くの場合、いわれのない恐怖だからです。

冷静に考えると、言われている悪い事、想像している悪い事は、ほとんど起きもしないし大したこともありません。

例えクビになったり、就職できなくても、普通に生活もできるし、何度でも再スタートできます。

そんないわれのない恐怖で自分を追い込む必要はありません。

人は恐怖をベースに行動すると、過度に緊張します。

過度な緊張はパフォーマンスを落とす大きな要因になります。

良い事は何もありません。

これはゴール設定をするときや、ゴールに進み始めるときにも現れやすい現象です。

もし未来に恐怖感のようなものを感じる事があったら、冷静に考えて下さい。

ほとんどの恐怖はいわれのないものです。

これを、自分が腑に落ちるまで冷静に考えておくと、いわれのない恐怖に打ち負かされることはありません。

外部のドリームキラー(親切なお節介人)や、内なるドリームキラーが現れてもビクともしなくなります。

恐怖をベースにしたhave to人生は多くの損失を生みます。

ぜひwant to人生を歩んで世の中に多くの機能を提供していきましょう。

正しい知識をたくさん仕入れて、ドリームキラーなんかかる~く蹴散らして生きましょう。

 

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