ゴールは常に現状の外へ

日の出

苫米地式コーチングでは、ゴールを現状の外に設定する。
これが、恐らく他のコーチングという名前のついた風習とは大きく違う点だと思う。

現状とは今の状態が構造的に変わらない限り続く未来も全て含めて現状とよぶ。
世の中に例えると、法律でも変わらない限り続く未来は現状である。

コーチング用語を交えて言うと、現在のブリーフが変わらない限り続く未来は全て現状である。

また苫米地博士は現状について「自分が所属している会社の社長になるのは現状である。例えそれが一部上場の巨大企業であっても」と言われる。

上記からいくと、現状の外というハードルはかなり厳しいように感じる。
確かに厳しい。

では定義は分かったとして、実際に何が現状の外かというと、それはその人の状況による。
一意的な答えはない。

ではなぜ苫米地式では多くのコーチングという名の風習と違い「現状の外」にこだわるのか。

それは、ゴールを現状の外に置かないと、ブリーフシステムが書き換わらないからである。
自我が変わらないと言ってもいいし、重要性関数が置き換わらないと言ってもいい。

現状内に置いたゴールは現状を肯定するため、結果的に現状を強化してしまう。
現状を強化するということは、現状の最適化がはじまるため、創造性(クリエィティビティ)が発揮されにくくなる。

なぜなら必要性がないからである。

創造性とは、何かを大きく変える時に必要なモノであり、現状の最適化をする際にはそれ程必要とされない。

つまり、現状を抜け出ようとするからこそ創造性(クリエィティビティ)というものが必要とされ、その必要性が強ければ強いほど、現状から抜け出るためのアイデアが湧いてくる。

知り合いでこういう例があった。

ある女性が物書きを目指そうと思った。
調査してみると、所謂王道と言われるルートを辿ると、目的達成までに数年かかることが分かった。

その人は事情によりその期間が費やせないので、3ヶ月で物書きになる事にした。

そしたら、当初思いもしなかったツテから話が進み、本当に数ヶ月後には物書きとしてデビューを果たした。

これを聞いて、「自分にもそんなツテがあったらね」「たまたま運がいいだけじゃん」「そういう手を使えばなれるよね」と後付けで理由をつけて納得するようだと寂しい。

人は起きた現象に対して、後付けで理屈をこねる天才である、(心配しないで欲しい。これは人間の一般的な特性であり、あなただけの特性ではないから。 w )

ただこの特性を理解しても、方法を後から知り「それならできるし、自分でも思い付くよ」と思う事は多いかもしれない。でもそれはとても価値がない行為である。

大事なのは、必要なタイミングで必要な方法を生み出す創造性があるかどうか。

魚が海の中でどれだけ泳ぎか上手くなっても、タダの魚でしかない。
みんなよりちょっと優越感を感じるようなその位置も悪くはないけど(良くもないけど)、ちょっと詰まらないし世界は多分変わらない。

人生を大きく豊かに変えたければ、海を飛び出す勇気とクリエイティビティが重要だし必要である。
それを生むのが、まさに現状の外にあるゴールである。

常にゴールが先で、手段(方法)は後から登場する。

これが分かると、自己啓発書で成功する人が殆どいないという現実が何となく見えてくる。

「学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話」という本がすごく売れている。
既に50万部を突破したらしい。

この本には、他の自己啓発書同様、成功のコツも抽象度を落として書いてある。

では数年後、この本を読んだ人の多くが成績を上げて、じゃんじゃん有名私立/公立大学に合格するのか?
多分そんなことは起きないだろう。

まぁ多少なりとも良い(悪い?)影響を受けることはあるかもしれないが…。

それは他の自己啓発系の書籍同様、読者の多くが方法論しか読み取れないからだと思う。

方法論は言語に似て、本来状況に応じて使い方が変わる。(言語は意味も変わる)

別の言い方をすれば、同じ方法論をそのまま適用しても多くの場合同じ結果は得られない。

なぜなら、同じ人間、同じシチュエーションというのは2度と現れることはないから。

どの方法論をどう使うかは、ゴール次第である。

上記の本も、高校生や中高生を抱えた親御さんは希望の本だと思うかもしれないが、前提として「成績が良く、良い学校に入る事が絶対的な正」という価値基準がある。

そもそも価値基準に絶対性があるのはおかしいし、常に疑う姿勢を持つ事が大事である。

他人から与えられた価値基準で懸命に努力して、有名大学に合格したら何が起きるか?

もしかしたら燃え尽きて勉強が嫌いになるかもしれないし、以降のゴールも常に他人基準となり自力でゴールを見つけられない人になるかもしれない。

余談だが、勉強は単なる暗記はあまり意味がなく、その芯となる部分を抽象度を上げて理解することが大事だと思う。

(たまに観る多読のバカっぽい人は、悪い勉強癖の名残なのかなぁ…とか思ったりする。)

他人に与えられた価値基準のために費やす、本来のゴールと関係ない無駄な努力は人生の大切な時間を浪費しているように見える。

また絶対価値でしか考えない周りの人は、その子の人生時間をあまりにも短く捉えているし、本当の意味での将来の可能性を制限しているように見える。(もちろん周りの人に悪気はなく、どちらかというとその子の事を想いすぎるが故に短期的な視点に陥りやすいのだと思う)

大事なのは、周りの人がその子に関わるなら、「その子がどうしたいか?」というゴールを見つけるためのお手伝いをしてあげる事だと思う。

先にゴールが見つかれば、後は想像以上に早い。人は必要に迫られるともの凄い能力を発揮する。
これは一々例をあげなくても多くの人が体験していると思う。

もちろんゴールがwant toである事は大前提である。心からのwant toだからこそ、その凄い能力は持続する。
もしhave to(または他人に植え付けられたゴール)であれば、いつか「何かが違う」と気付いて嫌になり、ふと全身に力が入らなくなる。

そうなると能力が発揮されなくなるばかりか、下手すると鬱のような症状になる恐れもある。

「ゴールを現状の外に置く」、「ゴールは心からのwant toである」という事は、コーチングを人生のツールとして活用する上で、基本中の基本となる。

小さいゴールは叶いやすいし体感しやすいので、一歩間違うとそちらに囚われてしまう危険性がある。

なので自分でゴールを設定したら、常に「コレは現状の外なのか?」という問いを続けて欲しい。

もしどうしても自分で分からなければ、コーチを利用するといい。

自分に相性の合う良いコーチを見つけて、気軽に相談してみるといい。

コーチングは人生を劇的に変えるとても凄いツールである。
上手に利用すれば、その価値はお金に換算しきれないものがある。

しかも一度身につけると一生使えるというところがまた凄い。

ぜひ上手に利用して、人生を豊かに変えて欲しい。

それぞれの人生が豊かになれば、世界は大きく変わる。

僕のゴールもその先にあるので、ぜひ多くの人にコーチングをツールとして上手に活用して欲しいし、もちろん僕自身もいつでもお手伝いをする。

必要であれば、いつでも気軽に声をかけて欲しい。

少し長くなったので、今日はここまで。


Change the World に講師&主宰者として参加してます。

次は11/29(土)仙台です。

それ以降は、12/13(土) 福岡、1/10(土) 広島、1/17(土) 沖縄です。

他にも沢山の苫米地式認定コーチが来ます。
ぜひ日程合わせて、会いに来てください。

楽しみにお待ちしてます。


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